ボリュームペダルの開発について

前回のブログで、なぜボリュームペダルの
モディファイをすることになったのかについて書きました。

今回はその後の開発の話について。

買って帰ったBOSSのボリュームペダルの中を開けて確認してみた訳ですが、やはり稼働部分の構造と耐久性は素晴らしい。
なので、その稼働部には手をつけずに音声信号が通る回路部分のみを見直すことにしました。

ちなみに当時買ったのは大きいFV-500L。(確か2015年の年初は小型のFV-30Lはまだ販売していなかった。)ミニマムボリュームが設定できるようになっていましたが、極力接点数を減らし回路をシンプルにすることを優先し、ミニマムボリュームを含めた基板全体(回路全体)を取り外しました。

そしてハンドワイヤリングでポイントtoポイント配線をしていきます。
わかりやすくいうと、人間が手作業で配線していき、ジャックやボリュームポットの端子を配線材で直接繋ぐ形で結線していきます。(基板などを介さずに繋ぎます。)


7/1に販売するボリュームペダルの内容に行き着くまでは、ここからかなり時間がかかっていまして、配線材の材質、メーカー、太さ、そして使用するハンダの種類、配線材とハンダの相性を何十通りもチェックして、現在の仕様に落ち着きました。

同じ配線材でも太さによって音のレンジ感が違うんですよね。あと、使用するハンダによっても音の方向性が変わります。さらには、流し込むハンダの量やそこにハンダごてをあてている時間によっても音質が一気に変わります。

あるアーティストさんに提供したボリュームペダルは、そのアーティストさんの演奏や音楽性を考慮して、とある箇所のハンダだけ別のものに変更したりしたこともあります。


このあたりは企業秘密的な話なので詳しくは書けないのですが、パーツの選定やハンダ作業が音作りの重要な要素であるということは間違いないです。

実際、作業中、少しでもハンダ作業の時間を誤ると、一気に音像が奥に引っ込んでしまいます。。フィルターがかかった感じと言うか、一眼レフで撮った写真から一気に使い捨てカメラで撮ったような写真に変わるような感覚です。。

特に今回のような、接点数の少ないシンプルな回路であればあるほど、その差は如実に現れると感じます。


そんなこんなで完成したボリュームペダルですが、レンジが広く、かつ各帯域に変な癖もなく、高域のレスポンスの感じ(特に弦へのアタック感)が原音と遜色ないサウンドとなりました。
人によっては通した音の方が好き、と言っていただけたこともあります。

レンジが広いため、ギター以外にもベースやウクレレなど、幅広い楽器にご利用いただけます。


ちなみに上記で語った音の違いは、小型のトランジスタアンプや一部のデジタルアンプでは、違いを聴き取ることは難しいと思います。
開発時には必ず真空管アンプで確認していました。製品出荷前のサウンドチェックでも、ここは欠かさずチェックしており、弾いて「あ、違う。」となった個体は、配線を全てやり直しています。


うーん。なんか、そんなに面白くない記事になってしまった。大丈夫かな。。とにかく、そんな感じで開発してました!


当初はまさか製品化するとは思ってもいなかったのですが、自分が「これはいい!」と思ったものを自分以外の人に使っていただけることは本当に嬉しいことです。
そして、それを気に入っていただけたり、感動してもらえたりすることがあれば、この上なく有難いです。




7/1より本サイトにて販売開始。
ご予約やお問い合わせ、ご要望は以下まで。
limetoneaudio@gmail.com