ボリュームペダルの使い方・セッティング

「ボリュームペダルってそもそもなんで要るの??」「何に使ってるの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃると思います。ですので今回は、一般的な使い方やオススメの使用方法をご紹介させていただこうと思います(^^)。

初めに、ストレートに「何故使うか?」にだけお答えしておくと、答えは「色々便利だから!」です!笑

では何故便利か。個別の使用例を見ていく前に1つ重要なポイントをご説明しておきます。

ボリュームペダルの代表的な使い方には、大きく分けて以下の2種類があります。

・歪みの量を足元でコントロールする
・全体的な音量を足元でコントロールする

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、ボリュームペダルを歪みの前に置くのと後に置くのとでは、その効果(ボリュームの変化の仕方)が変わってきます。

歪みの前に置くと、歪みのエフェクターや歪んでいるアンプに入力される信号の量が減りますので、まず歪みの量が減っていき、音が徐々にクランチ→クリーンに変わり、やがて音が消えます。ギターやベース本体のボリュームを絞るのと同じ感じですね!

反対に、歪みの後に置くと、音質はそのまま、音量だけが変わっていきます。歪んでいる音ならその歪んでいる音のまま、ボリュームだけが下がる訳です。こちらは、アンプのマスターボリュームを下げるのと同じ感じです。

ここをよく理解したうえで、ボリュームペダルの導入位置を決めることが重要です。


では、ここからが導入例です。
(※ ①~⑤はエレキギターでの使用を想定した説明とさせていただきます。)

①スタンダード(Lo-IMP)
まずは、僕のオススメのセッティング。

ギター → 歪み → Volペダル(Lo-IMP) → ディレイ/リバーブ → アンプ

歪みの後にボリュームペダルをもってくることにより、音色は変えずに音量のみを変えます。
なぜこれが1番オススメかというと、歪みの量を変えたい場合は、楽器についているボリュームを操作すれば良いからです。そして、全体のマスターボリュームを足元でコントロールします。

基本、足元は常に100パーセント踏み込んでおき、ソロでのブーストはブースターをONにすることや、アンプのチャンネルを変更することによって行います。
(人によっては、通常時を踏み込み7割程度で止めるようトレーニングして使っておられる方もいらっしゃいます。)

用途としては、「この曲は1番のAメロとBメロだけはギターは少し下がっていた方がよい」という場合、まずは手元のニュアンスでコントロールすべきかと思いますが、さらに足元でも音量を調整する(減らす)というコントロールが可能となります。

ライブでのMC中、チューニング中、リハーサル時の会話中など、ペダルでボリュームを絞ることにより、ピックアップのノイズ、歪みペダルのノイズを全て止めることができます。(※アンプの電源ノイズは止まりません。)

また、リハーサル時に「こういうフレーズってどうかな?」と会話したい時も、小さい音量で会話しながらフレーズを確認することができます。(これ、何気にすごい便利です!ギター本体でボリュームを絞ると、クリーンになってしまいますが、この方法だと歪んだ音のままフレーズの確認が出来ます。)

セッション等で、ベストな音量がセッティング時には見えない時にも重宝します。アンプのボリュームは気持ち大きめに設定しておき、周りの状況に応じて足元でマスターボリュームを設定する感じですね!

あと、このセッティングのポイントはディレイ、リバーブ等の空間系エフェクトの前にボリュームペダルを入れているという点です。ペダルでボリュームを0にしても、空間系の残響音は残るので、自然な音切れになります。


②スタンダード(Lo-IMP)空間残音止めVer.
2つ目はこちら。

ギター → 歪み → ディレイ/リバーブ → Volペダル(Lo-IMP) → アンプ

①との違いは、空間系の後にボリュームペダルがある点ですね。僕は学生の頃はずっとこのセッティングでした。なぜなら、曲中のブレイク時に空間系の残音も「バシっ!」と止めて完全な無音にしたかったから。自然に残音を残したい場合は、ゆっくりボリュームを絞るよう操作します。


③スタンダード(Hi-IMP)
お次はハイインピーダンス用のボリュームペダルを使用した標準パターン。

ギター(パッシブ) → Volペダル(Hi-IMP) → 歪み → ディレイ/リバーブ → アンプ

①で、歪みの量はギター本体のボリュームで変えればいい!と言いました。まぁそうなんですが、とはいえ足で操作できると便利は便利です。
ボリュームノブが手元からやたら遠い楽器、楽器のボリュームポットのトルク(回した時の固さ)が固く、とてもじゃないけど演奏中に調整できない、といった場合は足元で調整したいですよね。

また、バッキング等、バンバンギターを弾きながらだんだん歪みの量を増やしていく、といった演奏は、ギター本体のボリューム操作ではできず、このハイインピーダンスのボリュームペダルならではのアプローチとなります。

ただ注意点としては、インピーダンスが高いうちは、ノイズの影響を受けやすかったり、音質の変化(劣化)が起きやすいため、注意が必要です。

※インピーダンスについては、次回改めて書こうと思います。


④ローインピで歪み前
この辺りからはやや特殊です。

ギター → バッファ → Volペダル(Lo-IMP) → 歪み → ディレイ/リバーブ → アンプ

③の短所を補うために、信号をバッファでローインピーダンスに変換してからボリュームペダルを接続し、ローインピのボリュームペダルで歪みの量をコントロールするパターンです。

ここでいうバッファは、常時オンのエフェクターでも、スイッチャーの入力部に搭載されているバッファでも何でも良いです。


⑤アンプで歪みを作る場合のマスターボリュームコントロール

ギター → エフェクター → アンプ(ここで歪ませる)→ アンプのセンド → Volペダル(Lo-IMP) → ディレイ/リバーブ → アンプのリターン

アンプのセンド、リターンにローインピのボリュームペダルを接続するパターンですね。
アンプで歪みを作っている場合、マスターボリュームをコントロールする為にはここに入れるしかありません。音質的には非常に良いのですが、一度足元に信号を持ってくる(戻す)必要があるため、ケーブルの取り回しが大変という難点があります。


⑥楽器がアクティブの場合
アクティブベースやエレアコ等、プリアンプを本体に搭載した楽器(≒電池を楽器に入れないと音が出ない楽器)の場合、楽器から出る信号はローインピーダンスとなります。

アクティブベース → Volペダル(Lo-IMP) → アンプ/DI

その場合は、楽器の直後にローインピーダンスのボリュームペダルを入れてもらって問題ありません。エフェクターを置く場合は、用途にもよりますが、

アクティブベース → エフェクター → Volペダル(Lo-IMP) → アンプ/DI

ここが多いですかね。この辺りはやりたい事にもよりますし、上で述べたようなポイントを考慮して自由に検討してもらえれば良いと思います(^^)。


長くなりましたがそんな感じです!

実はハイインピーダンスのボリュームペダルで受けても問題ない、という場面はあるのですが、ここで語ると訳がわからなくなるので、次回のインピーダンスの話の中でご説明できれば、と考えおります(^^)。