インピーダンスの話 後編

前回のブログで、ハイインピーダンスとローインピーダンスの違いについて、ざっくりとですが説明させていただきました。

今回は、これを覚えておくと便利と書いたうちの2つ目、
②ハイ受け!
について書きたいと思います。


信号をロスなく伝えるためには、インピーダンスの高い/低いについてのルールを守る必要があり、必ず

「入ってくる信号 < 機材の受け口」

である必要があります。

要するに、楽器からエフェクターに接続する場合、楽器の出力インピーダンスよりも、機材の入力部のインピーダンスが高い必要がある、ということを指します。

これを守らないと、各周波数帯の信号を全て受け取れず、高域を中心に信号が欠落し、音質が劣化します。(音に張りがなくなり、ややこもった音になります。)

※このあたり、詳しく知りたい方は、Free The Tone の林さんの著書、「ギタリストとベーシストのためのシステム構築マニュアル」に絵付きで詳しく記載があります。



これ、読んだ時は理解できるというか、覚えられるんですが、しばらくすると、「あれ?どっちがどっちだっけ??」となるんですよね。
なので、覚えていただきたいフレーズとしては、「ハイ受け!」です。

要は自分より高いインピーダンスが受けてくれれば問題ない!という訳です。
逆に自分のインピーダンスより低いものが受けるとNG(=音質劣化)となる訳です。


突然ですが、ここで、ボリュームペダル入力クイーズ!!

じゃんっ。

ボリュームペダルには、ハイインピーダンス仕様とローインピーダンス仕様があります。これは、これは上記でいう「機材の入力部のインピーダンス」と考えて問題ありません。

では問題です。次のうち、やってはいけない(音質が劣化する)組み合わせが1つあります。それはどれでしょう。

(1) パッシブ楽器から、ハイインピ仕様へ
(2) パッシブ楽器から、ローインピ仕様へ
(3) アクティブ楽器から、ハイインピ仕様へ
(4) アクティブ楽器から、ローインピ仕様へ



どうでしょうか。


わかりましたでしょうか。

ヒントとしては、前回のブログに記載の通り、パッシブ楽器はハイインピーダンス出力、アクティブ楽器はローインピーダンス出力です。






はい!では正解を言います!





正解は、、、 


(2) パッシブ楽器から、ローインピ仕様へ
が音質劣化!です!!

まぁ、今まで何度も書いて来た内容ですけどね。。


軽く解説しますと、以下です。
パッシブはハイで出てくる、アクティブはローで出てくる。なので、書き換えると、

(1) ハイインピーダンス信号をハイインピ仕様へ
(2) ハイインピーダンス信号をローインピ仕様へ
(3) ローインピーダンス信号をハイインピ仕様へ
(4) ローインピーダンス信号をローインピ仕様へ
となります。


さらにわかりやすく書くと、
(1) ハイの信号をハイ受け
(2) ハイの信号をロー受け
(3) ローの信号をハイ受け
(4) ローの信号をロー受け
です。

この中で「ハイ受け」できていないものはどれかと言うと、(2)となります。
(4)はロー受けですが、入ってくる信号もローなのでセーフです。

※あくまで理論上の話というか、セオリーなので、「僕は(2)の音が好きだ!」という場合はそれでも問題ないと思います。上記を理解した上で、耳で聞いて1番グッと来るセッティングにするのが良いかと思います。


さて、ここで(3)を見て、「あれ?」と思った方、いらっしゃいますか?そうなんです・・。いいんです・・。
ローをハイで受けていいんです・・。
「ローの信号のところでハイインピーダンス仕様のボリュームペダルを使ってもいいんです!!」

これは今までのブログの説明の流れからして完全に新ネタというか、今までに無かった概念です。

ハイインピーダンス仕様のボリュームペダルは、どこでも使えるスペシャルなボリュームペダルなのです。笑
なぜならば、ハイ受けしている分には問題が無いからです。

「じゃーローインピ仕様のボリュームペダルって何?!!そんなのいらないじゃん!」となる訳なのですが、そうでもないのです。。

ローの信号のところで、ハイインピのボリュームペダルを使用すると、ボリュームを絞った時のカーブが割と急になります。すぐにボリュームが落ちていってしまう感じですね。これだとボリュームの操作・微調整がしづらいので、ローインピの場所にはローインピ仕様のボリュームペダルを使う方が良いです。

また、私の経験上、ローインピーダンスの箇所ではローインピ仕様のボリュームペダルの方が音質は良いです。(これは完全に主観です。ごくごくわずかな差です。大きい音でないとわかりません。)


これを読んでいただいて、インピーダンスという言葉を少しでも身近に感じていただけたなら、とても嬉しいです。
以上、インピーダンスの話後編でした。