インピーダンスの話 番外編

以前、インピーダンスの話を前編後編に分けて説明させていただきました。

今回は番外編として、よくいただくご質問や、勘違いしやすいポイントについて書かせていただきたいと思います!


①ハイとローの境目はどこか
ハイインピーダンス、ローインピーダンスとあるが、どこからどこまでがハイで、どこからがローなの?という件。

これ、人や場面によって解釈が変わることもあるのですが、言葉についてストレートに回答すると、一般的には

3~16Ω:ローインピーダンス

数百Ω~数kΩ:ハイインピーダンス
(※1kΩ=1,000Ω)

となります。

エンジニアの間では、500〜600Ωくらいが境目だよね。という話が出たこともあります。(例えば600Ω未満はロー、それ以上はハイ。)

ちなみに、パッシブ楽器からの出力は、250kΩ~500kΩ。(500Ωではないですよ!500kΩです。)
これ、オーディオ機器の感覚で言うと、尋常じゃないくらいの超ハイインピーダンスです。(=超微弱な信号です。)


BOSSのエフェクターは、入力インピーダンスが1MΩ、出力インピーダンスは1kΩか大きくても10kΩ強です。

ちなみにこの、BOSSのエフェクターの「出力インピーダンスの値(1k~10kΩ)」、上記の分類ではどちらに当てはまるかというと・・・・、ハイインピーダンス(ぼそっ)。


「おいちょっと待てや!エフェクターのバッファ通しても、信号ハイインピーダンスのままやんけーー!!」

と、思いますよね。笑

この辺が色々話をややこしくしてる原因の1つな気がするのですが、実は数値のどこからどこまでがハイでローでとかは、あまり意味のないことなのです。。

要は、前回のブログで書いたように、「ハイ受け」さえすれば大丈夫です。(入力される信号のインピーダンス<受け口のインピーダンス であればok)

BOSSのボリュームペダル、およびそれをモディファイしているLimetone Audioのボリュームペダルのポットの抵抗値は以下です。

ハイインピーダンス仕様:250kΩ
ローインピーダンス仕様:20kΩ

BOSSのエフェクターからの出力は1k~10kΩ強なので、ローインピのボリュームペダルで受けてオッケー!ということです。(1〜10kΩ<20kΩ)

※もっと厳密にいうと、音の周波数帯よってインピーダンスは違いますので、この楽器の出力インピーダンスはいくら、とかはありません。(表現するとすると、おおよそいくら〜いくらとなります。)

レコーディング機器等のハイインピーダンス入力は1MΩのものが多いです。(確実にハイ受け可。)

さらっと書く予定が、思ったよりとっつきづらい感じになってしまった。。

次へ行きます!


②JC-120のハイイン/ローイン
リハーサルスタジオにあるギターアンプ、Roland JC-120。このハイイン、ローインはインピーダンスのことですよね?!と良く聞かれるのですが、何と・・違うのです。

RolandのサイトからJC-120のマニュアルをダウンロードすると書いてあるのですが、入力インピーダンスについてはいずれも680kΩです。

このハイ、ローはアンプの増幅量を指しており、例えば出力の小さいシングルコイル搭載のギターはハイインへ、出力の大きいハムバッカー搭載のギターはローインへ、といったような使い方を想定して作られています。

(じゃぁ、SSHのギターは・・・とか言いたくなりますね。笑)

上記もセオリーであって、JC-120はハイイン、ローインで高域の出方や、歪み方が違うので、僕としてはどちらの音が好きかを聴き比べて、音作りの1つとして積極的に比べて利用するべきだと考えます。ストラトを直接ローインにさしても、全く問題ありません!

JC-120のハイイン、ローインについては、間違った説明(入力インピーダンスだと思っている)がネット上に溢れていますので、ご注意くださいませ。

余談ですが、Marshall JVMシリーズの入力インピーダンスは470kΩ、Fender Twin Reverbは1MΩです。


③その他細かいご質問
Q.ベーシストなんだけど、アクティブのベースを繋ぐ時もパッシブのベースを繋ぐ時もあります。その場合、ボリュームペダルはハイインピ、ローインピのどちらがよい?
A.エフェクターの後であればローインピでokです。それがオススメです。楽器の直後であれば、パッシブベースからのハイインピーダンス信号を受けれないといけないので、ハイインピのボリュームペダルになります。

Q.ワイヤレスを使っているのだけど、その場合はどちらのボリュームペダル?
A.ローインピになります。

Q.スイッチャーのバッファーインを経由した後はローインピ?
A.そうです!

Q.何でバッファ搭載のボリュームペダル作らないんですか?
A.確かにボリュームペダルにバッファを搭載すれば、インピーダンスのハイやローを意識せずに使えます。
ただ、バッファが既に機能しているボードで使っていただく場合が多いのと、お好みのバッファと組み合わせて使ってもらいたいという思いがあり付けていません。(今後良いバッファーが開発できれば組み込むこともあるかも。。)

そんな感じでしょうか!


インピーダンスの話、番外編、以上となります!